大人の歯が生え始めた時期(混合歯列期)の矯正

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子供の歯が少しずつ大人の歯に生え変わってきたけれど段々と歯並びが悪くなってきている・・・。子供の歯だけの時はキレイに並んでいたのに・・・。そんなご相談を時々受けることがあります。

実は、乳歯列期と呼ばれる子供の歯並びだけの時に隙間なくキレイに並んでいると、生え変わるときにスペースが足りずにデコボコになりやすいのです。

 

今日は、混合歯列期(子供の歯と大人の歯が入り混じった時期)の矯正治療についてお話しします。

 

混合歯列期は、前期と後期に分けることが出来ます。前期とは前歯が大人の歯に交換する時期です。後期とは側方歯と呼ばれる奥の方の歯が大人の歯に交換する時期です。

 

【混合歯列期 前期】

顎を広げる装置を使っての上下顎の幅のズレの治療や、永久歯の生える場所の確保、前歯だけの逆の咬み合わせを部分的にワイヤーを使って治療します。また、悪い癖がある場合はこの時点からアプローチして取り除いていきます。混合歯列期前期は成長が残っている時期でもあるため、骨の成長を邪魔している原因をなくすことでより良い噛み合わせに誘導したりします。

 

【混合歯列期 後期】

 この時期になるとあまり顎の成長は大きくありません。生え変わりでも最後の方になる大人の歯が生えてくるスペースを作るために積極的に歯を動かしたり、準備段階としてマウスピースのような装置を噛んで噛み合わせの調整をしたりします。

 

 このように、混合歯列期であったとしても口の中の状態によって治療内容は変わってきますので、専門家に診てもらうことが大切です。