矯正治療で顔の形は変わる?

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 時々、矯正治療で顎が細くなったとか、顔の形が変わったという声を聞きます。矯正治療で顔の形は変わるのでしょうか?

 

この場合の「顔の形」は、治療を受ける患者さんの年齢と、手術を伴う矯正治療か否かで範囲が変わってくると思います。

 

【成長期の矯正治療の場合】

・顎が極端に狭い患者さんの場合

 急速拡大装置という顎を広げる装置で、顎の骨自体を側方に広げます。

口の中の容積は増えますが、外から見た顔が大きくなるということはありません。

・下顎前突(受け口)の患者さんの場合

 下顎の成長を抑えるような治療、もしくは上顎の成長を促すような治療をします。

 横顔の印象や、口元の印象が変わります。

・上顎前突(出っ歯)の患者さんの場合

 上顎の成長を抑えるような治療、もしくは下顎の成長を促すような治療をします。

 横顔の印象や、口元の印象が変わります。

 

【手術を伴う矯正治療の場合】

手術で骨を切って位置を変えることから、顔の形が変わります。

 

【通常の成人矯正治療の場合】

抜歯によって歯列の並びが整うことで、フェイスラインがすっきりし小顔に見える人もいます。また、正しい咬合になることで不均衡な筋肉の動きを抑え、筋肥大によるエラなどが無くなる場合があります。

 

 結論から言えば、骨自体は手術でもしない限りは大幅な改変はありません。ですので、時々耳にする「顔の形が変わった」というのは筋肉などの軟組織のことを指しているとお考え下さい。顔の印象が全くかわってしまうほどの変化は、矯正治療だけでは難しいということです。