2021/07/22
ハート形のクッキー、ハート形のアクセサリー、ハート形は可愛いですよね。しかし！舌の形がハートになっていた場合はまったく可愛くありません！
舌がハート形になるということは、舌の下についているヒモが短すぎて運動障害を起こしていることを意味します。つまり、舌の裏側の真ん中に、下顎と舌をくっつけている紐状の組織があるのですが、それの長さが足りずに舌を引っ張ってしまっているため、前に出そうとしても上手くできずに舌の真ん中がへこんでしまい、その結果ハート形になるのです。
ハート形になるほどの状態を、「舌の小帯付着位置異常」と言います。病名にあるとおり異常なんですね。では、どんな弊害があるのでしょうか？
まず、舌がうまく動かせないことから、舌ったらずな喋り方になります。次に、上手に食べ物を飲み込めなかったり、食事に時間がかかったりします。また、舌が上に持ち上がらないことから、いつも下顎の歯に舌が触ることによって、下顎の成長を促進してしまい、下顎前突（受け口）や開咬になりやすくなります。
治療法としては、小帯切除と言って舌のヒモを切ってあげる方法が挙げられます。カワイイなんて思わずに、早めに対処しないと、成長に合わせて下顎が大きくなったり歯が噛み合わなくなったりする可能性が高いですよ！