2021/08/01
今日は、金管楽器奏者の矯正治療に伴うお悩みやメリットについてお話しします。
矯正治療を開始した時や、矯正治療が終了した時、つまり装置を着けた時と外した後のお話です。矯正治療開始時には、途端に今までできていたことが出来なくなります。時間をかければ元のように演奏できるようになりますが、時間が無い場合(例えば大会が近いなど)は、パートを変更してもらうことで音域不足をカバーすることが出来ます。
矯正治療後でも、装置が着いていることに慣れてしまったために、装置の撤去後しばらくは演奏が思うようにいかないこともあるでしょう。本来であれば、歯並びが良くなることで唇の筋肉のバランスもとれ、マウスピースに当たる唇の形も良くなることで演奏がより良くできるのですが、やはり何事にも慣れが必要です。
楽器によって、リムの当たる部位が違うそうなので、それを考慮して楽器を選択してもいいかも知れませんね。
患者さんは打楽器でも構わないと言っていたので良いのですが、もしも担当したい楽器が決まっている場合は、矯正を我慢しなくても、練習次第でちゃんと演奏できるということは知っておいてくださいね。歯の裏側から治療する方法もありますので、気になる方は矯正歯科医にご相談ください。