木管楽器と矯正治療

 今日は、木管楽器と矯正治療についてお話しします。

 

 ほぼ、金管楽器のときと内容が重複するのですが、ちょっと違う部分を抜粋してお話しします。

木管楽器の場合、下唇を巻き込み、上唇と前歯でおさえるようにリードを噛むと思うのですが、その際に力をかけすぎると矯正治療の妨げになったり、歯の痛みが強くなりますのであまり強く噛まないようにしましょう。

また、下唇を巻き込む際に表側の矯正装置に唇がすれるようであれば、油取り紙のような薄い紙を唇と装置の間に置いてみたり、矯正歯科から渡されるワックスを装置に貼り付けたりすると痛みが防げます。

上唇を下へ伸ばすように動かすときにも装置と上唇の内側がすれることがあるかと思います。その時もワックスを装置に貼り付けることですれや痛みが緩和できますので、上手に使ってください。

 

リードを噛むようなタイプの楽器は、裏側からの矯正ではかえって邪魔になります。表側からの矯正装置にするか、マウスピースタイプの矯正装置を選びましょう。

 

最後に、木管楽器も金管楽器も同じことなのですが、治療を始めるならば大きな大会が終わった後の方が心配が少ないです。また、月に一度のワイヤー調整でも、大会や演奏による試験などの直前ではなく、終わってからにする方が良いでしょう。皆さんが、楽しく楽器とお付き合いできますように!