おたふく風邪?それとも・・・

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 耳鼻咽喉科と歯科で受診を迷う病気があることをご存知ですか?それは、お子さんのほっぺが大きく腫れた時です。

 

 これまでにも何度かあったことなのですが、小さいお子さんをお連れのお母さまが、耳鼻科から紹介されて歯科医院にいらっしゃることがあります。大抵、お子さんはまだおたふく風邪にはかかったことがなくて、ほっぺが腫れてしまったためにおたふく風邪だと思って耳鼻咽喉科もしくは小児科へ行かれるのですが、おたふく風邪の原因であるムンプスウイルスが検出されない場合があります。そういった中で、お子さんのお口の中に虫歯があると、それがほっぺが腫れた原因だったりします。

 

 ほっぺが腫れるほどの虫歯なんて、大人だとなかなか無いと思います。でも、子供の場合だと虫歯の進行が早く(大人の歯と違ってエナメル質が薄かったりするので)、あっという間に神経にまで虫歯が及んでしまいます。歯の奥まですすんだ虫歯は神経を腐らせ、歯の根っこの先に膿を溜まらせることがあります。膿の出口があればそこから出ますが、出口が無いと留まってほっぺまで炎症が波及し、大きく腫らしてしまうことになるのです。

 

 もちろん、お子さんのほっぺが腫れたら第一におたふく風邪を疑ってお医者さんに行っていただきたいのですが、虫歯からもそのような見た目になることから、普段からかかりつけ歯科医院で虫歯の治療をしたり、虫歯が出来ないようにメンテナンスを受けたりすることをお勧めします。