後戻りしやすい不正咬合:捻転

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矯正治療を終えてホッとしたのも束の間、今度は後戻りしないように保定装置をしっかり使う必要があります。今日は、後戻りしやすい「捻転」についてお話しします。

 

【捻転】

歯が捻じれた状態で生えていること。咬み合わせの面から見た時に、歯の中心を原点として回転していることを指す。

上の写真では、前歯のところがV字型に回転しています。左右対称に捻転しているこのような症例は「翼状捻転(よくじょうねんてん)」と呼ばれます。

 

何故、捻転が後戻りしやすいかについてですが、歯の周囲には歯周靱帯という繊維がついていて、歯の捻じれを治したときにその繊維が引っ張られます。そこで安定してくれればいいのですが、長期間保定をせずにいると、その伸びた繊維が縮もうとして元々あった捻じれに近づくのです。

 

捻転の原因としては、永久歯に生え変わるときに乳歯が邪魔をしていたり、生えてくるスペースが足りなかったりすることで起こることが多いです。