2022/06/16
上のイラストを見て、
「あ!自分の口の中もこんな風になっている!」
と思われた方はいらっしゃいますか?盛り上がってくる歯茎に心配になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは病気ではなく、「骨隆起(こつりゅうき)」と呼ばれる状態です。骨隆起とは、歯茎の周囲や口蓋の骨が盛り上がってコブ状になったものです。歯を咬み合わせる際の力が長年かかり続けることで形成されるもので、食いしばりや歯ぎしりが多い方に出やすいです。特に病気ではないのですが、自然消失はしません。
基本的には日常生活における支障はない骨隆起ですが、入れ歯を入れる際にぶつかってしまったり、擦れて痛くなることがあります。
対処法としては、入れ歯を作るときに当たらないように避けて制作するか、外科手術で削ってしまうかになります。骨を削るため、術後の腫れや痛みが数日ありますのと、場合によっては適応外の方がいらっしゃいます(骨粗しょう症やがん治療中の方の一部)。手術は保険がききますので、どうしても気になる方はかかりつけの歯科医師に相談しましょう。