2022/09/29
生涯を通じて自分の歯で食べることを目的とし、厚労省と日本歯科医師会が提唱している
「80歳で20本の自分の歯を残し、なんでもよく噛める快適な状態に保とう」というのが8020運動です。
2016年には2人に1人がこの目標を達成しました。なぜ、30年という比較的短い期間でこのような好成績を出せたのでしょうか?
8020運動達成の理由の一つとして、1989年から比べると個人の行動が大きく変わっていました。
・一日に3回以上歯を磨く人が増えた
・糸ようじや歯間ブラシなどの補助的な清掃用具を使う人が増えた
・定期健診で歯科医院を受診する人が増えた
・フッ化物の応用がなされた
・虫歯に関する知識が増えた
以上のようなポイントが、大きく変化しました。
つまり、虫歯や歯周病に予防を含めて対処する人が増えた結果、歯を失う人が減ったのだと思われます。
最近では、国民皆歯科健診というワードも出てきましたが、
これも健康増進のために歯科健診を受けることをサポートする案です。
皆さんが健康診断を受けるときに会社や国からサポートを受けているように、
歯科健診にも補助がされるようにしたいというものです。
人は辛くならないと、病気だったことに気づきません。
歯も同様です。痛くなったり不具合が出てから、虫歯や歯周病であったことを知るのです。
しかし、歯科は医科と違い予防ができます。そのための入り口が健診です。
歯石が付いているのは病気ではありませんが、これから歯周病になるリスクが上がります。
それを取り除くことが予防になります。これからもご自分の歯を守るため、日頃のケアに気をつけましょう。