2020/11/27
前回は子供の歯(乳歯)についてお話ししました。今日は大人の歯(永久歯)が生えてくる時期についてお話しします。まず、日本小児歯科学会で1988年に発表された研究結果をもとにした表を示します。
永久歯用の「歯式」は、乳歯と違って数字で表記します。
87654321|12345678
87654321|12345678
顔の真ん中に近い部分から1、2、3・・・というぐあいに歯に対応した数字が大きくなります。中切歯(1番目)、側切歯(2番目)、犬歯(3番目)、第一小臼歯(4番目)、第二小臼歯(5番目)、第一大臼歯(6番目)、第二大臼歯(7番目)、第三大臼歯(8番目)の順に並んでいます。第一大臼歯は「6歳臼歯」とも呼ばれ、だいたい6歳くらいに生えてきます。第三大臼歯は別名「親知らず」と呼ばれ、早い人は高校生から生えてくることが多いです。 この研究結果が発表されたのは1988年と、今からだいぶ前のことですから、現代人の歯の生え変わりとは少しずれているかも知れません。ですから、おおよその目安とお考え下さい。
歯の交換時期になっても大人の歯が生えてこないと心配になるお父さん・お母さんも多いと思います。歯の交換が遅すぎる(目安から1~2年遅れている)場合、たまたま発育がゆっくりなお子さんであるケースもありますが、他の歯が邪魔していたり、歯茎が固くなってしまったりと、理由がある場合もあります。放っておいてきれいに生えてくるならば良いのですが、自分で生える力が無いという症例もありますので、気になったら歯医者さんへ行きましょう。早期発見・早期治療でその後の歯並びの心配が減ることもありますよ。