外科的矯正治療の手術の種類②

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今日は外科的矯正治療の手術の種類について、上顎骨・下顎骨といった骨全体を手術で前後・上下・左右に動かす手術についてお話しします。

 

【下顎骨形成術】

 

                           下顎枝垂直骨切り術                                                                            下顎矢状分割術

 

 ①下顎枝垂直骨切り術

 両側の下顎骨後方を縦に切る方法で、神経障害を起こす頻度が低い位置での骨切りをおこないます。

また、顎関節に及ぼす影響も少ないと考えられているため、顎関節症の方や下顎骨を水平的に移動させる回転要素がある場合にも向いています。

一方で、骨の癒合に時間がかかる手術です。移動量に限界があるというデメリットもあります。

 

②下顎枝矢状分割術

両側の下顎骨後方部を内側と外側に分割し、骨を移動させて固定する方法です。

骨を移動させた後の両骨片の接触面積が大きいため、骨の癒合が速やかで移動量や方向の許容範囲が大きいのが特徴です。

一方で下唇の知覚鈍麻が一時的に出ることがあります。