生えてきた歯が途中で生えるのをやめてしまった場合

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上の写真を見てください。左側の濃い黄色の矢印は、右下の6歳臼歯です。本来であれば、反対側の白い矢印の6歳臼歯と同様に生えきっていてもおかしくない年齢です(12歳)。しかし、何かのきっかけでこのように歯が生えきらずにそろわないことがあります。

 

【歯が生えきらない原因】

①骨性癒着(歯と骨がくっついてしまっている)

②萌出スペースの不足(歯が生える場所が足りない)

③舌などの力による萌出阻害

 

【歯が生えきらないことによる影響】

①清掃が困難

②咬み合わせの悪化

③対合歯の挺出(噛み合うはずの歯が伸びてくる)

 

 治療法は原因によって変わりますが、癒着している場合は一度脱臼させる必要があります。その後、隣の歯と同じ高さまで出てくるように矯正装置でひっぱります。生えるスペースが足りない場合は、スペースを確保してから矯正装置でひっぱります。すでに歯根が完成している場合、自然に生えてきてはくれないからです。

 

 大人の歯だけではなく、乳歯にも起こることですので、気づいたら早めに歯科医院を受診しましょう。