2023/08/03
歯並びが気になって矯正治療を考えた時に、気になるのが何歳まで矯正治療が出来るのかということです。
患者さんにも、「歯並びを治したいけれど、若くないからもう治りませんよね?」と言われることがしばしばあります。
でも安心してください!矯正治療は本当であれば大人の歯並びが対象のものなのです。
現在、矯正治療は子供に対して行うものと思われている方がとても多いのですが、
歯並びを治して咬み合わせを良くすることや、口元のバランスを整えるのは大人の歯並びになってからしか
出来ないことが多いです。なぜかというと、子供の歯並びを整えても大人の歯がキレイな位置や角度で生えてくるとは
限らないからです。特に、凸凹が多くて歯を抜かなければ治らないような矯正治療の場合は、
子供の歯を抜いても大人の歯が生えれば再びデコボコが出てきてしまうため、子供では歯を抜いての矯正治療は
殆ど行いません。
大人の矯正治療は、成長が終わった状態からなので、治療後の予測が容易になります。
例えば上顎の前歯が大きく前方に傾いていた場合、内側に引っ込めるために歯を抜いた方が良いのか・抜かずに済むのか
の診断に「成長」という要素が関わってこないために治療後の仕上がりがイメージしやすくなります。
骨格に問題がある場合も、外科的矯正治療をおこなうのに問題が無いため、治療をすぐに開始することが出来ます。
大人の矯正治療は、極論を言ってしまえば、歯と歯を支える骨があればいくつになってもできます。手遅れだと思わずに、今からでも素敵な口元・笑顔を手に入れてみませんか?