2024/01/10
虫歯の治療をしていると、場合によっては仮歯が入ることがあります。とても精巧な仮歯を作ってくれることもあれば、シンプルな仮歯を作ってくれることもあります。今回は、そんな仮歯についてのお話です。
【仮歯の役割】
- 治療した歯への刺激を減らす
- 噛む機能を保持
- 咬み合わせ(対合)の歯が伸びてくるのを防ぐ
- 治療した歯が欠けたり折れたりするのを防ぐ
- 治療した歯が動いてしまうのを防ぐ
上記の他にも役割はありますが、ここでひとつ気をつけていただきたいのが、
仮歯はあくまでも仮歯
ということです。簡単に言うと、強度が足りなく、最終的にお口に入る被せ物などと比べると汚れが付きやすいのです。また、色調もあまり豊富ではないため隣の歯と同じ色にするのは困難です。自由診療(保険のきかない治療)であれば、希望すれば仮歯まで美しく色調があったものになるでしょう。
患者さんの中には仮歯が歯に似ており、特に支障を感じないため、最終的な被せ物がセットされる前に歯科医院へ通うのを辞めてしまう人がいます。しかしそれは決して自分のためにはなりません。仮歯が壊れたままですと、治療した歯や周囲の歯が動きますし、準備した被せ物が入らなくなったりします。治療は最後までしっかり行い、再発しないよう予防に努めることが肝要です。