2024/05/25
歯が痛いのに、よく見ても特に悪くなさそう・・・そんな人もいると思います。そんなときに思い当たる原因は
- 表在化していないが虫歯がある
- 近くの他の歯が虫歯
- 咬み合わせで痛く感じる
- 実は歯茎が痛い
- 歯にヒビがはいっている
- 三叉神経痛
- その他
などが挙げられます。①と③はレントゲンを撮ればわかります。
痛いと思っている歯が原因ではないことは案外多いのですが、そのなかでも一番間違えやすいのが近くの虫歯です。顎の骨の中から出てくる歯の神経は、場所によって出てくる大本が一緒であったりするため、痛みの発生場所を勘違いしやすいのです。しかしこの場合は患者さんが痛いと言っているところをよく検査すれば、本当の原因である歯がすぐ見つかります。
次に咬み合わせの歯が原因の場合です。痛みを訴える際、私たちは視診・触診・打診などで原因歯を探しますが、物を噛んだ時に痛みがあるというのであれば、咬み合わせの確認もします。その時に念のため咬み合う相手の歯も調べます 。もしも当たりが強すぎると、それが原因で痛みを感じたり歯がぐらついたりします(咬合干渉)。咬み合わせが原因の場合は歯の形の調整をしたり、数日安静にしてもらうことで回復を待ちます。咬合干渉については、後日詳細をお話ししますね。
次回は原因が歯茎にある場合と、ヒビが入っている場合についてお話しします。
佐野歯科・矯正歯科医院
副院長 関川 奈都貴
~プロフィール~
2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業
2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務
2015年4月 佐野歯科医院 勤務