インプラント矯正とは①

  • HOME
  • News
  • インプラント矯正とは①

インプラントと聞くと、顎の骨にネジを埋めて歯の代わりにする治療法を思い浮かべると思います。しかしインプラントには他にも種類があり、その中でも矯正治療に関係してくるのが「インプラントアンカー」や「アンカースクリュー」と呼ばれる小さなネジです。最近では“インプラント矯正”という名前で認識されてきています。

インプラント矯正とは、「歯科矯正用アンカースクリュー」と言う小さなネジを、歯ぐきの下にある骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源として用いる方法です。「インプラント」という名称がついていますが、歯がなくなった後に歯の代わりとして埋め込む「デンタルインプラント」とはまったく異なるものです。特に咬合には関係しませんし、上に被せ物をすることもありません。

【歯科矯正用アンカースクリューの特徴】

・直径1.4~2.0mm前後

・長さ6~15mm程度

・チタン合金

・歯の移動の補助または歯を移動させないために用いる

【歯科矯正用アンカースクリューの埋入手順】

・埋入したい場所に麻酔をします。

・矯正用アンカースクリューを専用の道具で埋入します。

・埋入術にかかる時間は5~10分です。

・矯正治療中でも必要がなくなれば撤去します。

・撤去時は無麻酔でもできます。やはり5~10分ほどです。

 通常のデンタルインプラントなら術式に1時間はかかりますし、被せ物の準備など合わせると3か月ほど必要になりますが、アンカースクリューの場合は埋入したその日から矯正治療に用いることができます。


佐野歯科・矯正歯科医院
副院長 関川 奈都貴

~プロフィール~

2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業

2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務

2015年4月 佐野歯科医院 勤務