歯の治療が一回で終わらない理由②

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以前観たテレビ番組で、出演者の方が次のようにおっしゃっていました。

「なんで歯医者って一度に歯の治療を全部済ませてくれないんだろう?予約も1か月後とか言われるし、自分のスケジュールを歯医者に合わせないといけないのが困る」

きっと世の中の多くの方も「わかる!」と思われたのではないでしょうか。

 今日は、歯の神経の治療についてです。

【歯の神経の治療】

根っこの先の病巣の大きさや根っこの複雑さによって治療回数が異なります。

  • 生きている神経を仕方なく抜く(軽度)・・・治療回数2~3回
  • 神経が一部腐っている(中度)・・・歯の神経の通り道である根管の中の腐った神経を取り除き、内部に増えている菌を薬で取り除きます。治療回数3~複数回
  • 神経が腐り、膿がたくさんたまっている(重度)・・・治療回数複数回

この他、根っこしか残っていないような歯ですと抜歯か根っこを治療して土台を作り、さらにその上に被せ物をする必要が出てきますので、とてもではないですが1度で終わりません。虫歯がいっぱいある人ならなおさらです。

しかし、通院に制限がある方もいらっしゃることでしょう。ですから、その場合は担当医に多く通えないことや、一度の通院でたくさん治療を受けたいことを伝えましょう。そうすると治療の時間は延びますが(通常の治療で15~30分が1~2時間など)、通院回数を減らすというご希望に添えるのではないでしょうか。ただし、予約は必ず守りましょう。

 保険診療だと治療する際の間隔や治療手順で制限がある場合もあるため、自由診療でお願いするというのも一つの手です。


佐野歯科・矯正歯科医院
副院長 関川 奈都貴

~プロフィール~

2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業

2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務

2015年4月 佐野歯科医院 勤務