2020/12/15
以前、マスメディアで海外の研究結果として「歯科医師・歯科衛生士がコロナに感染するリスクの高い職業」として紹介されていました。実際にはどうなのでしょうか?
歯科医院では、スタンダードプリコーション(標準予防策)と言って、感染症の有無に関わらずすべての患者さんの治療に対して適用する予防策を取っています。具体的に言うと、患者さんの血液、唾液などの体液、粘膜などを感染の可能性のある物質とみなして対応することで、患者さんと医療に従事する人の両方における感染の危険性を減らす予防策です。つまり、コロナが流行る前からしっかりと感染予防をしているため、歯科医院で患者さんから歯科医師や歯科衛生士にコロナがうつるということはほぼ起こりえないのです。
1. 手指消毒
2. マスクやゴーグルの装着
3. 汚染物の処理
4. 機器や周囲の消毒
これらのことをルールに従ってやることで、双方の感染を防ぎます。事実、歯科医院で患者さんから歯科医師へ、もしくはその逆でのコロナ感染は報告されていません。もちろん、医院の待合室ではあまりおしゃべりせず、手洗いを積極的に行うことも大事です。歯科医院では待合室も消毒していますが、自分も他人も感染しているかも知れないことを前提に、うつらない・うつさない気持ちで行動すればさらに感染が予防できますね。