2020/12/17
今回は、酸食症(さんしょくしょう)についてお伝えします。
酸食症とは、歯が酸によって溶ける病気です。歯は、カルシウムでできておりとても硬いですが、酸には溶けてしまいます。理科の実験などで聞くpHがカギなのですが、pH5.5以下だと、歯が溶けてしまい虫歯にもなりやすくなります。口の中のpHが酸性に傾くというのは、食事をしたときや飲み物を飲んだ時です。
では、どんな食べ物や飲み物がpH5.5以下なのでしょうか?歯科の情報誌であるクインテッセンスから、引用します。
いかがでしたでしょうか?
これらは東京医科歯科大学が発表した研究によるものですが、思いのほか日常的に口にするものが多かったのではないでしょうか?
しかし、それらすべてを全く口にしないというのは現実的ではありません。ではどうしたらいいでしょう? 答えは簡単、だらだらと飲んだり食べたりし続けないことです。また、酸性が強いことが分かっているのであれば、飲んだり食べたりした後はすぐに水で口をゆすぐことです。口にする頻度を下げられれば一番良いですね。ハミガキをする際は、水でよく口をゆすぎ、pHがもとの数値に近づいてからにしてください。酸で脆くなっている部分を強くこするとかえって虫歯になりやすくなりますので、注意が必要です。