2020/12/23
新型コロナウイルスが日本に入ってきてから、10か月が経ちました。一時的に品薄になったマスクも、今では生産する会社が増え、自作する方もいらっしゃるため、医療機関に安定供給できるようになりました。では、手袋はどうでしょうか?
スーパーなどでグローブをされている店員さんを見ますが、実は感染防止対策としてはあまり有効ではありません。何故なら、お客さんごとにグローブを交換していないからです。医療現場でのグローブは、患者さんごとに替えるのはもちろんのこと、少しでも汚れたら捨てます。医療に関わる人はみな知っていることですが、グローブにはピンホールと呼ばれる小さな穴が開いています。ずっとグローブを着けたままだったり、グローブのまま手洗い・消毒をしているとピンホールが増えていきます。穴が増えるということは、防御できていないということです。患者さんの唾液・血液などに触る立場である医療従事者は、お互いの安全のためにグローブが必要ですし、都度、交換する必要があるのです。
では、普通の人はどうでしょうか?まず唾液や血液に触る環境ではありません。それに、新型コロナウイルスは手洗いや洗濯で簡単に落とせます。アルコールによる消毒も有効ですが、日々の手洗いが一番効果的なのです。外出先から帰ってきたら・・・食事の前に・・・などとその時々に手洗いをするだけで、感染の危険がぐっと下がります。
空気中のウイルスはマスクで、手指から体内への感染経路は手洗いで防ぎましょう!
☆手洗いのコツ☆
・手はしっかり濡らしましょう
・石鹸をよく泡立てましょう
・指の間や爪の中も洗いましょう
・きちんと洗い流しましょう