2020/12/24
みなさんは、舌をベーッと出したときに舌の先端がハート形になっていませんか?実はそれ、舌のひもである舌小帯(ぜつしょうたい)の長さの異常です!
舌は筋肉の塊で、いろいろな動きをします。音を発するときに色んな形に変わることで言葉になります。特に、カ行・タ行・ナ行・ラ行は舌の動きによって音が出るため、うまく動かないと聞き取りづらい音になります。それから、舌のおかげで食べ物を飲み込むことができます。食べ物が口の中に入ると、舌がそれを歯の上に運んでくれて噛みやすいように位置を調整します。細かく砕かれた食べ物を塊にまとめるのも舌のお仕事。さらに、飲み込むときにはのどの奥に送ってくれます。
このように色んな役割のある舌ですが、上あごに舌の先を着けようとすると舌の下にひもが伸びるのが分かると思います。これが舌小帯なのですが、もしこのひもが短いと舌が上手く動かせなくなってしまいます。発音の異常や、ご飯を食べるのがとても遅くなったりします。また、いつも舌が下の歯に触っているために下顎が大きく成長しすぎて受け口になってしまうこともあるのです。
治療法は簡単で、舌小帯を麻酔をしてからちょっとだけ切ります。当日で終わる治療になりますので入院はよほどのことがないかぎり必要ありません。
自分や家族で舌ったらずな喋り方をしている人は、もしかしたら舌小帯が短いかもしれません。一度、鏡で確認してみましょう。