2021/01/06
歯科医院によって異なる値段の自由診療（自費の治療）。保険でできる治療と何が違うのでしょうか？まず、保険診療について簡単に説明します。
【保険診療】
国民健康保険で治療を受けることができます。治療内容によって保険点数というものが決まっているため、どこの歯科医院で治療を受けてもほぼ同じ料金になります。違いがあるとすれば、そこの歯科医院が国に特別な届け出をしている場合です。初診料や再診料など、複数の項目において届け出をおこなっていない歯科医院より保険点数が高くなります。しかし、虫歯や入れ歯などの治療に使う材料は同じため、同一の材料を使用した場合に出てくる差はあまりありません。
【自由診療】
保険のきかない治療全般を指します。矯正治療もそうですが、インプラントやホワイトニングの他、虫歯の治療や入れ歯でも保険のきかない材料が多くあるため、その場合は自由診療の対象になります。虫歯や入れ歯の自由診療のメリットとしては保険診療で使用する材料よりも審美的に優れていたり、強度が十分であるものがあります（全てではありません）。また、数年保証してくれるところもあるため、万が一壊れてしまっても無料で作り直してくれる場合があります。デメリットとしては、高価であること、保証の範囲が医院によって異なること、高いから良いものではないということです。
その人それぞれに合った治療法があると思いますが、高額だから誰にでも合うとか、一番いい治療というわけではないので、見極めが難しいです。一番いいのは、歯科医師の説明をよく聞いて納得出来たら治療を受けるということです。保険でもできる治療をあえて自費で受けるかどうか、メリット・デメリットをよく考えましょう。