歯がしみる!

雪が降り積もって、毎日雪かきが大変ですね。疲れてくると口で呼吸してしまうのですが、その時に冷たい空気のせいで歯がしみます!皆さんは大丈夫ですか?

「知覚過敏」という言葉は、あまりにも有名ですよね。知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います。ひどくなると熱いものでもしみます。

原因はまだはっきりと特定されていないようですが、歯の表層であるエナメル質の下にある象牙質という部分に刺激が行くと、神経にその刺激が伝達されて痛みを感じるようです。象牙質の構造を電子顕微鏡で見るととても細い管がたくさん集まっていて、その中に組織液といわれる液体が入っているのですが、温度変化などで動くせいで痛みを感じるのではないか、などの報告があります。象牙質が露出するような状況・・・例えば歯の擦り減りやとても小さなヒビ、歯茎が下がってしまった、などにより知覚過敏は起こります。知覚過敏と聞くと、「えっまだ私は若いのに?!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は10代のうちから知覚過敏を自覚している人が結構な割合でいます。

治療としては、しみどめのコーティング剤を塗ったり、部分的に擦り減ってしまったところを埋めたりします。ひどい食いしばりが原因の方は、マウスピースが有効ですよ。自然に治ることもありますが、もし現在しみて困っているようであればご相談ください。