顎関節症について

よく耳にする「顎関節症(がくかんせつしょう)」。どんな症状や原因があるのか、ご存知ですか?今日は顎関節症についてお話しします。

【症状】

・口を開けたときや閉めるときに耳の近くで音がする

・口が開けづらい、または閉じづらい

・顎(耳の近く)に痛みがある

【原因】

・ストレス

・咬み合わせ

・外傷など

【治療法】

・マウスピース

・運動療法

・外科手術

・矯正治療など

日本顎関節学会に詳しい説明がありますが、顎関節症は命にかかわるような恐ろしい病ではありません。しかし、放置していて酷くなることもあるので、判断が難しいところです。顎の関節は、頭蓋骨と下あごの間に介在する関節円板というクッションから成ります。下顎骨が前下方に動くと口が開き、閉じるときは逆の動きをします。クッションの役割を果たす関節円板が、本来のポジションから外れてしまったり、傷ついたり、動かなくなってしまうと顎関節症になります。顎の痛みは、周囲の筋肉の痛みなどで感じるようになっています。放っておくと口が開かなくなったり、痛みで日常生活に支障をきたすほどになる方もいらっしゃいますので、上記の症状が現れたら歯医者さんへ行きましょう。

数年前に、顎関節症は歯並びが原因だと思わせるようなテレビ番組がありましたが、矯正治療中に顎関節症が起こることもあります。これまで、矯正治療と顎関節症との関係についての研究がなされてきましたが、矯正治療と顎関節症の因果関係は証明されませんでした。ただ、中には本当にかみ合わせだけに問題があって顎関節症になっている場合もあるため、専門家に診てもらうことが解決への近道です。