歯並びが悪いとどうなるの?開咬編

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 時々、お子さんの歯並びを心配した親御さんが、矯正治療の相談の時に「歯並びが悪いとどうなりますか?治さないでいる場合はどうなるのでしょう」と質問されることがあります。今日も、前回に引き続き歯並びが悪いとどうなるのかについてお話しします。

【開咬】

口を開けないとなかなか分からないのですが、奥歯で嚙んでいても前歯が開いている状態を指します。①前歯が顎の骨に埋まっている場合、②奥歯が伸びている場合、③顎の骨が縦に伸びている場合、などのタイプに分かれます。大まかにまとめて「開咬(かいこう)」と呼びます。

開咬のデメリットは、奥歯を噛んでも前歯が閉じないことから、食事の時に食べ物が口の外に飛び出やすかったりしますし、飲み込むときに舌を隙間にいれたり唇や頬の筋肉を緊張させないとうまく飲み込めないことが挙げられます。また、奥歯にばかり力がかかるので、長い目で見ると奥の方から歯が駄目になりやすいです。また、発音が悪くなります。サ行が「シャ、シュ、ショ」になったり、タ行が聞き取りにくかったりします。滑舌が悪くなるため、小さい頃にからかわれる原因になることもあるでしょう。程度が軽いものの場合は、そこまで不便を感じないかもしれません。

放っておいた場合、常日頃の食事で歯と歯の間に舌を入れることから、前歯の開きが大きくなったり、奥歯にだけ力がかかり続けてヒビが入ってしまったり、割れてしまう危険性があります。

これらの問題は、出来るだけ早期に解決した方が良いため、早めの受診をお勧めします。