2021/02/21
昨日は歯科治療に対する不安について、お子さんを怖がらせないための内容を書きました。今日は、不安要素それぞれへの対抗策についてお話しします。
歯医者さんが怖い・苦手だと思う理由で多く挙げられるのが次の5つです。
1 歯を削るときの音
2 治療の痛み
3 麻酔注射
4 独特な匂い
5 子供の時におさえ付けられて治療を受けた
これらを解決する新しい治療法や、道具、手技があります。例えば①歯を削るときの音は、レーザーでの治療であれば「キュイーン」という音はしませんし、最初だけいつもの機械で削っても、その後手用器具で虫歯の部分を取れば高い音はしません。
②治療の痛みに関しては、肩に力が入っていると、余計なところまで緊張してしまって痛みを感じやすくなります。私たちも患者さんが少しでも肩の力を抜けるように、お声がけしたり、安心できる雰囲気づくりをしていきます。また、しっかり麻酔を効かせることも重要になってきます。
③麻酔注射は痛いものと思うかもしれませんが、実はこの痛みを減らす方法があります。それは麻酔注射を打つ前に、塗るタイプの麻酔をしようすることと、注射針を極細のものに変更することです。塗るタイプの麻酔は、ゼリー状だったりスプレー状だったりしますが、歯茎に塗るだけでじんわりと効いてきます。これを塗ると麻酔注射を打つ場所が鈍感になって、あまり痛みを感じなくなります。注射針を細くするのも、最初に針を刺すのがまず怖いので、大分恐怖感が緩和されます。実際、痛みも軽減されます。また、麻酔のお薬を打つ時のスピードも痛みに関係します。ゆっくりゆっくりすると痛みは少ないので、薬液を自動で押し出す注射用の機械もあるほどです。
明日は、残りの2つについてお話しします。