寝ているあいだの歯ぎしりを治そう③

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今日は歯ぎしりの治療についてお話しします。 自分が歯ぎしりをしていると気づいたら、なるべく早く歯科医院へ行きましょう。治療が遅れると悪化しやすいからです。歯ぎしりによって歯周病や咬み合わせに悪影響が出ていることもあります。

 

1. マウスピース

歯科医院での歯ぎしりの治療は、おもにマウスピースを装着することです。マウスピースを装着している状態で歯ぎしりをしても、直接歯や歯ぐきに負荷がかからなくなるので歯が削れるのを防げます。また顎の関節にかかる力も軽くなるので顎関節症を予防できます。さらにマウスピースを付けることによって噛み合わせの位置が高くなり、顎などの筋肉の緊張が解消されます。それによって歯ぎしりが原因の肩こりや頭痛を軽減することができます。

 

2. 矯正治療

咬み合わせが悪いときに起こる歯ぎしりは、歯並びを治すことで解消できます。歯並びが整うことで咬み合わせが良くなり、バランスよく噛めるようになります。

 

3. 認知行動療法

自分が歯ぎしりや食いしばりをしていることを自覚し、意識してやめることです。まずは気づくことが大切です。実はほとんどの人が自分が食いしばっていることを自覚していません。

 

4. 薬物療法

薬物療法は歯ぎしりによって歯や顎の痛みがひどい時に行う療法で、消炎鎮痛剤などを利用します。降圧剤や漢方で対処することもあります。

 

5. ボトックス

ボトックスとはボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種です。ボトックス治療というのは無毒化したボツリヌス菌を緊張している筋肉に入れ、筋肉の動きを弱めて緊張を和らげる治療法です。こちらは整形外科などでやる場合がほとんどだと思われますが、歯ぎしりによって発達しすぎた咬筋(噛むための筋肉)を小さくすることで歯ぎしりを抑えられます。