ドライマウス(口腔乾燥症)とは①

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花粉症のお話の時に少しだけ触れましたが、今日はドライマウスについてです。

 

どんな病気なの?

 唾液の分泌が減少、または分泌されなくなり、口の中が乾燥します。唾液腺から分泌される平均的な唾液の量は1日あたり約1~1.5リットルでが、さまざまな原因によって唾液の分泌が減ると、口の中の潤いが減って乾燥するようになります。唾液が不足することにより、唾液の抗菌作用や自浄作用が低下し、虫歯や歯周病になりやすくなるほか、口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを起こすこともあります

 

【なにが原因?】

病気や薬の副作用ストレス、脱水症状、口呼吸、噛む力の低下や、これらが複合的に関与し合うことなどによって起こります。原因となる病気は、糖尿病や甲状腺機能障害、シェーグレン症候群などが挙げられます。お薬では抗アレルギー剤、抗不安薬、血圧のお薬や鎮痛剤など様々なタイプのお薬にある副作用です。ストレスは自律神経を乱しますので、それによって唾液の分泌量が少なくなりますと口腔乾燥が起こります。

 

どんな症状?

 乾燥によって口の中がねばついたり、ヒリヒリとした痛みを感じたりするほか、歯垢がたまりやすくなります。その結果、口臭が出たりします。水分の少ない食べ物を飲み込みにくくなったり、声を出しにくくなります。また、味を感じにくくなったり、舌がひび割れてくるなど日常生活に支障を来す症状も表れてきますさらに、口の中の自浄作用や抗菌作用が弱まるため、虫歯や歯周病にかかりやすくなるほか、感染症を起こしやすくなります。特にカビの一種であるカンジダ菌が増殖すると、口の中に白斑が出てきます

明日は、ドライマウスの検査方法や治療法についてお伝えします。