2020/12/20
最近よく聞く、「フレイル」についてご存知ですか?
時々テレビでも言っていることがあります。フレイルとは、簡単に言うと「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。
しかしフレイルは、早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。高齢者のフレイルは、生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす危険があります。
今回は、フレイルの基準やフレイル状態になるとどのようなことが起きるかについてわかりやすくお話ししたいと思います。
フレイルは、厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。
多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。
フレイルの基準には次の基準5項目が適用されることが多く、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。
1. 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2. 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3. 歩行速度の低下
4. 握力の低下
5. 身体活動量の低下
いかがですか?思い当たる項目はあったでしょうか?
明日はフレイルの原因についてお話しします。