2021/04/16
インターネットで検索していると、時々「歯の黄ばみはアレでキレイになるよ!」と書いてある広告を見ます。私はホワイトニングしなくても歯が白くなるならそれに越したことはないと思うのですが、どのような方法なのか興味があったので広告の内容を見てみました。結果は、歯磨き粉のCMです。では歯磨き粉でホワイトニングに相当するような白い歯を得ることが出来るのでしょうか?
まずは有効成分です。歯の表面についた汚れやステインが気になる方は、「ポリリン酸ナトリウム」や「PEG(ポリエチレングリコール)」、「PVP(ポリビニルピロリドン)」などが含まれた歯磨き粉を使用するのがおすすめです。これらは、歯の表面に付着した汚れや着色を落としてくれる働きがあります。その中でも「短鎖ポリリン酸」はステインの再付着を予防してくれます。また、頑固な汚れには研磨剤が含まれているものの方が効果的です。「ハイドロキシアパタイト」は汚れが付くのを防止します。
効果の部分に「歯が白くなる」と書いてある場合、上記の成分が入っています。しかし、これらの有効成分が含まれているものは、広告に書いてある歯磨き粉だけではありません。歯科医院専売の歯磨き粉でホワイトニングをうたうものは成分に入っていますし、市販品でも十分効果があるものがあります。
私が個人的に使って歯が白くなったのは、歯科医院専売のものですとGCのルシェロホワイト(100g \1,980)とサンギのアパガードリナメル(120g ¥2,410)、市販品ですとアース製薬のシュミテクトホワイトニング、海外製のアパタイトという商品(30年前に使用)でした。歯を白くすることに特化したものは海外製の過酸化水素が入ったものですが、自己責任になりますし、日本人の歯質は薄いためにとてもしみやすいです。安全に歯を白くしたいのであれば、国産の歯磨き粉で「ポリリン酸ナトリウム」配合のものを使うか、歯科医院でホワイトニングしてもらう方が確実ですよ。
歯磨き粉でできるホワイトニングというのは、患者さん本人の元々の歯の白さによって左右されます。何故なら、海外製の過酸化水素入りでない限りは歯の表面についた色素を落とすだけだからです。元の歯の色は千差万別。歯磨き粉では満足いくほど白くならなかった人は、歯科医院でホワイトニングを受けてみてはいかがでしょうか。