2021/05/03
歯を失ってしまった時の治療の選択肢のひとつとして、インプラントがあります。今日はインプラントについて、詳しく見ていきましょう。
インプラントとは、厳密には人の身体に埋め込む人工物のことを言います。 歯科診療におけるインプラントは、「デンタルインプラント」と言いますが、近年は認知度も上がり歯科におけるインプラント治療が一般的になってきたため、単にインプラントと呼ぶことが多くなっています。歯科におけるインプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込む手術を行って、噛み合わせや見た目を回復させる治療です。
手順としては、歯のない部分に麻酔をして、チタンで出来たネジを埋めます。そのネジの上に土台を建て、最後に被せ物をセットするのです。よく、患者さんが「歯が抜けたところを差し歯にしてくれ」とおっしゃいますが、その場合はインプラント（もしくはブリッジや入れ歯）になります。差し歯は歯根が残っていればできる治療ですが、歯が抜けて何もないところに人工的な歯を作ろうとするのはインプラントによる治療になります。
失った歯を補う方法としては、インプラントの他にはブリッジと入れ歯があります。ブリッジの場合は失った歯の前後を削る必要がありますし、隣り合う歯がない場合はブリッジも難しくなります。入れ歯の場合はどのようなケースでも対応が可能です。
明日は、インプラントのメリット・デメリットについてお話しします。