2021/05/04
歯を失ってしまった時の治療の選択肢のひとつとして、インプラントがあります。今日はインプラントのメリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。
【メリット】
1. 両隣の歯を削る必要がない
顎の骨に直接ネジを埋めるので、単独での歯の修復が可能です。ブリッジの場合だと両隣の歯を削る必要があります。
2. 残っている歯に負担がかからない
噛む力が直接顎の骨に伝わるため、他の歯に余計な負担がかかるのを防ぎます。ブリッジや入れ歯ですと咬む力の分散のために他の歯へ負担が行きます。
3. 違和感が少ない
おそらくこれが、患者さんが一番感じやすい最大の利点です。入れ歯のような留め具が無いためにご自分の歯と同じ感覚で食事ができます。
4. 見た目が自然で美しい
天然歯と並んでも違和感がありませんし、気づかれません。
【デメリット】
1. 手術が必要
最初に顎の骨にネジを埋めるだけでも、1時間くらいの手術になります。
2. 治療に時間がかかる
ネジを顎骨に埋めてから、骨となじむまでに時間が必要です。3か月は必要なので、インプラントの完成までに時間がかかります。
3. 保険がきかない
治療費は自由診療になりますので、国民健康保険が使えません。当院ですと、被せ物によって価格は変わりますが、30万円~となっています。
4. 成功率が100%ではない
どんな治療にも言えることではありますが、正しい手法であっても稀にインプラントと骨が結合しないことがあります。また、骨の状態が悪いと成功率が下がるため、誰にでもできる治療法ではありません。
5. 今まで以上に丁寧な清掃が必要
勘違いをされる方もいるのですが、インプラントは骨に埋まっているため歯周病との相性が最悪です。骨が溶ければインプラント周囲炎という病気になって、最悪の場合はインプラントが抜け落ちます。