2021/05/05
歯を失ってしまった時の治療の選択肢のひとつとして、インプラントがあります。今日はインプラントのメンテナンスについて、詳しく見ていきましょう。
インプラントは一生ものですが、それを駄目にしてしまうのがインプラント周囲炎です。清掃方法を間違っていたり、定期的にメンテナンスを受けに来ないと、汚れが溜まっていき炎症を起こす場合があります。上の図でおわかりいただけるかと思いますが、インプラント(右の図)は直接顎の骨に埋まっているため、骨の支えが無くなるとあっという間にぐらついてしまいます。天然歯(左の図)の場合は歯と骨の間に歯根膜とよばれる緩衝材があり、その近辺で骨を作り出す骨芽細胞の働きがあるために顎の骨の回復も起こるのですが、インプラントはそうはいきません。
インプラントのメンテナンスは、通常の歯のクリーニングのほかに次のようなことを行います。
1 インプラント周囲炎などの異常の有無の診断:レントゲンや視診・触診・ポケット測定
2 インプラントの清掃法の再確認と指導
3 インプラントと歯茎の間のクリーニング
4 インプラントを外しての確認・消毒など
メンテナンスにかかる費用は当院では無料です。通院間隔はリスクの程度にもよりますが、3~6カ月毎の検診をお勧めします。