歯が噛み合わない!鋏状咬合(はさみじょうこうごう)について

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普段使うハサミ・・・その刃はぶつかることなくすれ違っています。ハサミであればそれで紙を切ったりできるので正しいのですが、これが歯になると途端に咬み切れなくなります。歯は、咬頭(こうとう)と窩(か)がはまることで良く噛むことが出来ます。咬頭は歯の咬み合わせの山になっている部分、窩は逆に溝になっている部分のことを指します。右側の絵ですと、上の奥歯の右側にある咬頭(山)が、舌の奥歯の真ん中にある窩(溝)にはまることが本来の正常な噛み合わせになります。

 

鋏状咬合(はさみじょうこうごう)は、「シザースバイト」とも呼ばれ、上の臼歯(奥歯)が外側、下の奥歯が内側にズレているため、奥歯で咬んだときに、上下の奥歯がしっかり噛み合わない症状です。ハサミのように上の歯の内側に下の歯が軽く接触するため、安定した咬み合わせが得られず、食べ物が咬みにくい状態です。

 

放置すると、咬み合う歯がずれているせいでそれぞれの歯が延びていきます。歯が延びるとさらに治療をするのが難しくなりますし、延びた歯が歯茎を傷つけたり、顎を動かすときの邪魔になってしまい顎関節症を引き起こす可能性が高くなります。

 

矯正治療の料金が高いからと放っておくと、将来困ることがありますので、そのままでも大丈夫なのかどうかよく歯医者さんとお話ししてください。当院では部分矯正に該当しますので、本格矯正に比べて20%くらいの料金で治療ができます。