2021/06/15
キレイな歯並びを目指して矯正を始めても、予定より治療が遅れる場合があります。その原因の一つとして、舌のくせが挙げられます。
今日は、舌のくせについてお話しします。
舌は口の中でいろいろな役割を持ちます。食事の時は左右に食べ物を移動させますし、食塊形成といって噛み砕いて細かくなった食べ物をまとめる役目もあります。飲み込むときも舌が動くから食べ物をのどの奥に送れます。発音の時には歯の隙間を塞いで音を出したり、わざと隙間を作って音を出したりします。また、正しい位置に舌があることで、成長期には顎の広がりを助けます。
舌に悪いくせがあると、上記のことが上手くできなくなります。歯並びの悪さの一因として挙げられるほどに重要なことですが、なかなか一般の方にはイメージしづらいようです。
ですから、今回は悪いくせについて覚えていただきたいと思います。
【舌の悪いくせ】
・舌を噛む
・いつも前歯に舌が触っている
・飲み込むときに舌が歯の間から飛び出る
・サ行やタ行の発音で舌が歯の間に挟まる
代表的なものはこの4つです。もしこのくせがあるようでしたら、すぐにやめてください。それだけでも歯並びが悪くなるのを防げます。舌は筋肉の塊なので、力がとても強く、歯や骨格へ及ぼす影響は大きいです。正しい舌の使い方を知りたい場合は、MFT(筋機能療法)を導入している歯科医院へ行きましょう。