歯にコブみたいな部分がある!

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 患者さんの中には、歯のわきや噛み合わせの面にコブのようなものや棘のような部分がある人がいます。かく言う私も上の5番目の歯の咬み合わせの面に棘のような出っ張りがあります。これはいったい何でしょうか?

 

これは、奥歯の場合は臼傍結節や臼後結節と呼びますし、小臼歯の咬み合わせの面にあるものは中心結節と呼びます。歯の形態異常のひとつで、臼歯の近心頬側部に癒着したものを臼傍結節、後ろ側に癒着したものを臼後結節と呼んでいます。

 

この形態異常により困ることがあるかどうかですが、小臼歯の中心にできる中心結節に関しては注意が必要です。

 

日本人などのモンゴロイドに多いと言われている中心結節ですが、咬み合わせの面に飛び出た突起の中にまで神経が入り込んできていることが多く、固いものを噛んでヒビが入ったり欠けたりしやすいうえに、もし欠けてしまうとすぐに神経に交通しやすく、神経の炎症が起きやすいのです。

 

対処法としては、突起部分とそのほかの部分にあまり大きな段差が生まれないように、白い詰め物で埋めてしまうか、ゆっくりゆっくり時間をかけて突起部分を削っていくことで入り込んでいた神経が後退していくのを待つか、ということになります。

 

いつ折れてしまうか心配なので、当院では見つけたら段差を埋めるようにしています。もしも口の中で形が変な歯がある場合は、歯医者さんでそのまま様子を見て良いのかどうかをチェックしてもらいましょう。