予防矯正①

 みなさんは、「矯正」と聞くと、歯に装置を接着してワイヤーで整えるものを想像されることと思います。では、「予防矯正」という言葉はご存知ですか?

今日は、予防矯正についてのお話です。

 

「予防矯正」とは、矯正歯科学では「現状では不正咬合は発症していないが、今後不正咬合が予測できる場合に、原因になる要素を早期に除去すること」をさします。しかし、最近のインターネットを見ていると、違う意味でお使いの歯科医院が多いので、今日はインターネットでよく見かける方の「予防矯正」についてお話しします。

 

「予防矯正」は大人のような矯正装置は使用しません。マウスピースという装置を使った歯並びの改善やお口・ 舌の筋肉の訓練と、成長期のお子さまの顎が発達するプロセスを活用して、お口の中の歯が生えるスペース自体を広げていきます。ワイヤー器具を使用しないことと、歯並びが悪くなるお口の中の環境自体を改善することが特徴です。

 

当院では、患者さんの現状を見るために分析・診断をおこなったうえで、予防矯正をします。治療に適した年齢は3~15歳程度と言われていますが、それぞれの成長度合いによって異なります。お口の中に装着するマウスピースを一日のうち日中1~2時間と、夜間の就寝時に使用することで不正咬合の原因となっている呼吸や口の周りの筋肉、舌のバランスを取ります。それらのお口を取り巻く環境が歯並びを乱している場合は、装置を使用することで効果があらわれてきます。

 

【治療効果】

・間違った口腔習癖を改善する

・顎の発達や位置関係を改善する

・歯並びの改善をする

・顔面の発達を促す

・正しい呼吸法を獲得する