予防矯正③

 前回に引き続き、予防矯正についてのお話です。

 

細かく言えば、マウスピースによる子供の矯正治療だけが予防矯正ではありません。間違ったお口の癖に対処するものすべてが予防矯正になります。また、これから生えてくる大人の歯をデコボコにしてしまったり、生えにくくしてしまうような環境を改善することも含みます。

 

具体的には

1.不良な呼吸の是正

2.口腔習癖の排除

3.過剰歯の除去

4.小帯の切除

などが挙げられます。

 

予防矯正をするには、何が今後に悪影響を及ぼしそうかを見極めることが大切です。特に問題がないのに、無理に予防矯正をすることはありませんし、逆に言えば予防矯正の時期を逃してしまってもワイヤー矯正で歯並びは治せます。

 

ただ、幼いうちに口腔習癖と呼ばれるような悪い癖が取り除けるならば、それはこれからの長い人生においてとても良い成長をもたらします。普段からお子さんの様子を見て、指しゃぶりをしていないか、口をポカンと開けていないか、発音はおかしくないか、鼻で呼吸は出来ているかなどを確かめてあげてください。

 

保護者であるあなたが、一番身近なドクターなのです。