矯正治療のゴールってなんだろう①

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 矯正治療をするにあたり、意外と見過ごしがちなことをお話しします。今日は、矯正治療のゴールについてです。

 

 「そんなの簡単だよ、歯並びがキレイになることでしょう?」

すぐにでもこんな声が聞こえてきそうです。でも、そのキレイになった歯並びは何歳くらいの時のものでしょうか?皆さんはイメージできていますか?

 

 矯正の最終的なゴールは「永久歯が噛み合うこと」です。永久歯列は12歳臼歯が生えそろうことで完成します。その名の通り、おおむね12歳くらいに生えてくる7番目の歯ですね。でも、それ以前の子どもには乳歯が混じっていることが殆どです。乳歯は生え変わるため、その時点で歯並びを治しても後から生えてくる大人の歯により再び歯並びが悪くなることだってあります。

 

子どもの矯正治療は2段階に分けて行います。

1段階目】

顎の成長が残っていて、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行う矯正治療のことです。この時のゴールは

・乳歯と永久歯をうまく生え変わらせる

・顎のズレを整える

・正常な発育になるよう修正する

などが挙げられます。

 

例えば、受け口の場合は下顎の成長を抑えたり、上顎の成長を助けたりします。また、永久歯が生えるスペースを作ったりします。

 

2段階目】

これは永久歯に生え変わった12歳頃より後の時期に行う治療で、ゴールは「永久歯をしっかり並べて整えること」。つまり、完成した土台に永久歯を並べていくのです。その結果、「永久歯が噛み合う」のです。

 

次回は、永久歯列の矯正治療のゴールについて詳しく見ていきましょう。