口腔がんの前触れを知ろう

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前回は口腔がんのセルフチェックについてをお話ししました。しかし口腔がんは初期の段階では痛みなどのハッキリとした症状はあまり見られません。そこで、今回は口腔がんの前触れに現れやすい兆候をお話しします。

*これは確定診断ではありませんので、もしもがんを疑うようなものがある場合は、その部分の組織を一部採取して専門機関で分析する必要があります。

 

【チェックポイント】

  1. 口内炎が2週間以上治らない
  2. 舌や口の中の粘膜の色が白くなっている
  3. 舌や口の中の粘膜が赤くただれている
  4. 舌の表面がざらつく
  5. 歯茎が腫れて出血している
  6. 歯がぐらつく

 

口腔がんの初期では、痛みのようなはっきりとした症状はあまり見られません。 舌や口の中の粘膜が白く変化したり、赤みが強くなったり、ただれが表れることもあるのですが、 これらは口腔がんだけにみられる症状ではないため、細胞を調べてがんかどうかを見極めることが必要になってきます。

 

ただの口内炎だと思って放置していたら、実はがんだった、という患者さんもいらっしゃいます。歯肉がんでは、症状が歯周病と似ているため、診断が遅れてしまうこともあります。見た目に明らかな変化があらわれ、 痛みが出たり、舌の動きが悪くなったりしている場合、また顎の下のリンパ腺が腫れ、硬いしこりを触れる場合は、 がんがすでに進行している危険性もあります。たとえ症状が軽くても口の中の異常がなかなか良くならない、もしくは悪化する場合には、口腔外科のある総合病院を受診することをお勧めします。