おくちのちから、弱っていませんか④

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歯科では、口腔機能低下症と口腔機能発達不全症という病名があります。前回は、口腔機能発達不全症についてお話ししましたね。今日は、その管理方法について書いていきます。

 

【管理方法】

①管理計画を立てる

②動機づけをおこなう:患者本人と保護者に対し、正常な機能とどのように違うのか説明し、どう改善させていくのかを説明する

③食べる機能発達不全:咀嚼機能に合わせた食事の指導や、咀嚼機能に影響を及ぼすような歯科疾患(例えば虫歯など)がある場合は、家族を含めた保健指導をおこなう

④嚥下機能不全:口腔の筋機能訓練をおこなう

⑤話す機能発達不全:構音訓練をおこなう

⑥舌小帯の異常:構音に影響している場合は手術が必要かどうか検討する

⑦栄養:身長・体重を指標として成長発育曲線に乗っているか確認する

⑧呼吸:口呼吸の場合で鼻疾患がある場合は小児科・耳鼻科へ紹介する。口蓋扁桃肥大の場合も小児科・耳鼻科へ紹介する

 

口腔機能発達不全症は、機能の発達・獲得の過程にあり、各成長のステージにおいて正常な状態も変化し、機能の発達が遅れていたり誤った機能の獲得があれば、その修正および回復を早い状態でおこなうことが重要です。誤った機能をそのままにしておくことは、その後の不正咬合にもつながります。