2021/11/30
矯正での初診来院の方の中には時々いらっしゃるのですが、
「だんだん顔が曲がってきたようなんです」
という相談があります。顔が曲がってきたとは、一体どういうことでしょうか?
顔が曲がって見える、もしくは左右非対称に見えるのには理由があります。
(1)筋肉の発達が左右で違う
(2)噛み合わせの高さが左右で違う
(3)顎の形が左右で違う
(4)顔面の骨が左右で違う
大まかに分けてこの4種類になると思われます。
これらの中で、矯正治療で治せるのは2番目と3番目です。
【噛み合わせの高さが左右で違う】
矯正治療のみで対処可能な範囲であれば、伸びている歯を引っ込め、生え方が足りない歯を引っ張り出すことで噛み合わせの平面を整えます。もしも矯正治療のみで対処するのが難しい場合は、外科処置(手術)を併用して治療します。
【顎の形が左右で違う】
下顎の幅に対して上顎の幅が狭い場合、成長が残っている患者さんであれば上顎を拡大することにより解決できます。顎の幅のバランスが悪いせいで、本来咬合する位置からずれてしまっているため、幅が治ると顎のズレも治ります。
成長期が終わってしまった患者さんは、外科処置(手術)が必要です。顎の大きさのバランスが悪いせいなのか、骨の長さが左右で違っているのかなどで手術の種類が変わります。
次回は、自分で予防できる顔の曲がりについてお話しします。