2021/12/09
12歳臼歯と呼ばれる、前から数えて7番目の歯。専門用語では第二大臼歯と言います。この歯が生えてくるのがおおよそ12歳くらいなのですが、その生えてくる方向によっては矯正治療をする必要が出てきます。普段は気づかないものですが、定期健診で指摘されて分かるケースが多いようです。
【鋏状咬合(はさみじょうこうごう)】
過去にも『歯がかみ合わない鋏状咬合』の記事でお話ししましたが、上の歯と下の歯が完全にすれ違ってしまっている咬み合わせのことです(咬み合っていないのに咬み合わせとは不思議ですね)。
よく見られる状態としては、写真のように上の第二大臼歯が頬側に傾き、下の第二大臼歯が舌側に倒れこんでいるものです。そうすると上下で咬み合わないせいでどんどん奥歯が伸びてしまい、さらに咬み合わせが悪くなります。今後予測される影響として
・顎関節症
・顔の曲がり
・咬合筋疲労
などが挙げられます。
治療法としては部分的な矯正治療でほぼ対処が可能です。程度によって治療期間が変わってきますので、まずは診てもらいましょう。