虫歯がなくても歯周病になる?!①

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今日は歯周病についてお話ししましょう。歯周病は歯槽膿漏(しそうのうろう)とも言われる、歯茎の病気です。

これもまた虫歯と同じで、菌が関係しています。ではここで質問です!題名にもありますが、虫歯がない人でも歯周病になるのでしょうか?

答えは「なります」。歯周病菌は虫歯菌と種類が違います。ですから虫歯ができにくいからと安心してハミガキしないでいると、歯周病になってしまいます。

歯周病とは歯肉炎と歯周炎とに分かれますが、ざっくりと違いを説明するならば歯肉炎は歯茎の腫れ・出血のしやすさがあり、歯周炎は歯茎の腫れ・出血に付け加えて歯の周りの骨が一部溶けています。歯医者さんに行くと、「歯周ポケット測定」といって検査をすることがありますが、歯茎の周りを専用の器具で触り、歯と歯肉の間にある溝の深さを測っているのです。その溝の深さが3mm以内であれば正常ですが、4mm以上だと歯周炎、6mmを超えるようであれば重度の歯周炎です。

歯周炎と診断されても、なんとなく怖いだけで何がどうなっているかわかりにくいですよね。歯周炎は歯を支える周囲の骨が菌の出す毒素によって溶けてしまい、歯茎が腫れたり痛んだり、血や膿がでます。また歯のぐらつきを伴うこともあります。重度の歯周炎では歯が自然に抜けることもあるんですよ。そして、実は歯周炎は10代からすでに始まっています。成人では80%以上が歯周炎だという報告もあります。

明日は歯周炎の予防についてお話をします。お楽しみに!