2022/03/12
歯科医院で治療を受ける際に、糖尿病の方は注意が必要になります。今日は、糖尿病の方へのお話しです。
糖尿病の方はお薬で上手にコントロールされている場合、HbA1cや空腹時血糖値が安定しているのではないでしょうか。一方で、糖尿病であるのにお薬を飲まなかったり、食事制限をしなかったりと状態を悪化させている方がいます。
【糖尿病のコントロールが悪いとどうなるの?】
①歯周病が悪化する
実は糖尿病と歯周病は密接な関係があります。そのため、どちらかが悪いともう片方も引きずられるように悪化してしまいます。逆に、これまでの研究では歯周病を治療するとHbA1cなどが改善したことが報告されています。
②感染が起こりやすくなる(歯茎が腫れたり膿んだりする)
糖尿病は細菌感染が起こりやすくなるため、ちょっとした怪我なども悪化することがあります。歯科医院で処置する前後に薬液でのうがいがあったり、抗菌剤が処方されたりしますので、指示を守るようにしましょう。
③処置が出来ないものもある
外科処置などの血がでるような処置が出来ない場合があります。また、インプラントは出来なくなります。
インスリン注射を打たれている方は、注射を打ってから時間を空けずに歯科治療を受けた方が良いですし、お薬を服用されている方は、必ず服用してからいらしてください。低血糖の発作を起こす方もいらっしゃいますので、お薬の飲み忘れにはご注意を!