2022/03/18
妊娠中は、お口のトラブルが起こりやすいことについては以前お話ししましたが、妊婦さんだけでなくお腹の中の赤ちゃんにまで影響があることはご存知でしたか?
今日は妊婦さんのお口と胎児の関係についてのお話です。
【妊娠初期には赤ちゃんの歯の芽ができ始めている】
赤ちゃんの歯は、お母さんのお腹の中にいるときから作られ始めています。
・妊娠7週目ころ:乳歯のもとができ始めます。
・妊娠4か月の後半:乳歯が形作られます。この時、永久歯のもともでき始めます。
その後、乳歯が生える準備が整いだし、永久歯の形もできてきます。
【妊娠中の栄養バランス】
赤ちゃんが丈夫な歯をつくるには、母体が健康であり、栄養バランスが取れた食生活を送る必要があります。
・カルシウム:骨や歯、血液、神経組織を作るのに必要
・タンパク質:歯のもとや筋肉を作るのに必要
・リン:歯を硬くするために必要
・ビタミン:歯のエナメル質、象牙質、石灰化などに必要
・鉄分:貧血が続くと胎児にも影響があります
【歯周病は早産・低体重児出産のリスクも】
歯周病が重症化すると、その毒素がおなかの赤ちゃんにも影響することが知られています。
ホルモンバランスが崩れやすい妊娠期だけでなく、その前からのケアが重要です。
いかがでしたか?このように、実は赤ちゃんの歯の健康は生まれるよりも前から影響を受け始めるのです。未来の子供たちのために、早めにお口のケアを始めましょう。