初期虫歯ってなに?

 歯科健診で、歯医者さんが「CO(シーオー)」と言うのを聞いたことはありますか?今日は初期虫歯・初期う蝕についてお話しします。

 

 COとは、英語が元になっているのですが、“虫歯”を指すCaries(カリエス)と“観察”を指すObservation(オブザベーション)のそれぞれ頭文字を取ったものです。画像にあるように、歯の表側や裏側などの平滑は面にすりガラス状の白っぽい色があったり、少し褐色であったりするものと、咬み合わせの面で溝が少し黒かったり茶色になっているようなものを初期の虫歯、つまり初期う蝕としています。

 

 初期う蝕は日本語では「要観察歯」と言うように、虫歯ではあるけれどもごく初期のもので、すぐに治療が必要ではないものです。しかし、この状態から悪化して虫歯が進行したり、穴が開いたりすると治療が必要になります。

 

 このような場合は、虫歯が出来る環境が整いつつあるため、時々進行していないかチェックしたり、ハミガキ指導やフッ素を塗ることで虫歯の進行を抑えたりします。この時点で食い止められれば自分の歯を虫歯から守れますので、定期的な健診を受けると良いでしょう。