2022/04/08
前回は軽度から中等度の虫歯である「C1(シーワン)、C2(シーツー)」についてお話ししました。今日は、さらに進行した虫歯についてお話しします。
【C3】
歯の神経まで進んでしまった虫歯です。歯の神経を歯髄(しずい)と呼びますが、そこまで虫歯が達していると、中の神経が炎症を起こしたり、その後で死んで腐ってしまったりします。
この段階では自覚症状は激しい痛みがあります。ただし、子供の場合は痛みがそこまで大きくならずに、歯茎だけが腫れる場合があります。膿が出てくることもあります。穴が大きくないケースもあるため、歯科医院での診断がないと分かりません。
治療は歯髄を部分的もしくは全部取ってしまい、中にお薬を詰めてしまいます。
【C4】
歯冠と呼ばれる歯茎から上の部分がほとんど虫歯で無くなってしまい、歯根だけが残った状態です。
歯髄が死んでしまい、もう痛みを感じなくなっています。しかし、歯髄が腐って根の先に膿が溜まると痛みが起こることがあります。
ここまでくると根の治療をするか抜歯が必要です。また、根の治療が終わっても歯冠部がないため、土台を建てて差し歯などを作る必要があります。
ここまで虫歯が大きくなってしまうと、治療をした後のその歯の寿命も短くなってしまいます。いかに重症化させないかが大切なので、日々のケアと定期健診を忘れないようにしてくださいね。