歯の移植について①

 “移植”と聞くと、腎臓や角膜などを思い浮かべる方が殆どだと思いますが、歯科でもご自身の歯を、他の場所に植え替える・・・「自家歯牙移植(じかしがいしょく)」と呼ばれる方法があります。

 

 本来、「移植」というと他の人から臓器を提供されておこなうイメージがありますが、歯の場合はご自分の歯でおこないます。医科の移植では健康な組織や器官をドナーとなる人から持ってきますが、歯の場合は自分の歯の中でも機能していないものを使います。

 

 歯の移植をおこなう理由としては

①虫歯で歯を失ってしまった

②歯周病で歯を失ってしまった

③事故やケガで歯を失ってしまった

上記の3項目が代表的かと思われます。

 

 以上の3つの問題は、ブリッジにしたりインプラントを埋入したり、または部分入れ歯を用いることで解決可能ではあるのですが、これらの他に治療の選択肢のひとつとして移植があります。では、移植とはどのようにするのでしょうか。また、移植が出来ないケースがあるのでしょうか。

 

 次回から、移植についてより詳しく見ていきましょう。