2022/07/16
お口の中に、大人の歯が生えてきました。永久歯です。永久歯は乳歯よりも厚いエナメル質を持ち、酸への耐性が強くなっている・・・はずなのですが、生えたばかりの永久歯はまだまだ弱いのです。
最初に生える永久歯は下顎の6歳臼歯と呼ばれる奥歯であることが殆どです。また、同時期に下顎の前歯も生え変わります。おおよそ6歳~7歳ごろに生えるのですが、生えたばかりの永久歯は石灰化が不十分で、歯の結晶がしっかりしていない時期です。表面に多くのデコボコがあり、虫歯の原因となる酸にさらされやすく、虫歯の進行も早いのです。
専門用語では「幼弱永久歯」と言いますが、この永久歯が2年くらいするとしっかりとした硬い表面になり、歯の表面もツルツルになります。しかし2年も待つのは大変ですよね!その間に虫歯にならないようにするにはどうしたら良いのでしょう?
答えは、フッ化物塗布と間食のコントロールです。そもそも虫歯菌が生み出す酸が無ければ歯が溶ける危険は減るため、おやつの時間や回数をしっかり決めると良いでしょう。また、幼弱永久歯にフッ化物を塗ることで、未熟な結晶構造を補強する効果が得られます。
一生使う自分の永久歯、大切にしたいですよね。生えた時からきちんとケアすることで、ずっと自分の歯で生活することができますよ。